静岡・松崎　伊豆西海岸　初冬に色づく赤いアロエの花　　　2004.12.09

静岡県松崎町は、伊豆半島南西部に位置し、海の鳥居と呼ばれる千貫門や”なまこ壁”の町並み、温泉などで知られる観光の町。春先には、那賀川沿いで桜並木やワイルドフラワーの花畑が広がり、初冬には岩地地区で、合わせて10ha程栽培されているアロエが赤い花を咲かせる。海を望む段々畑や国道沿いなどでアロエの花は3、4分咲きとなり、見頃を迎えるのは12月中旬から1月なかばになりそうだ。最盛期には真っ赤な花と青い海とのコントラストが楽しめるだろう。空気の澄んだ冬場は、伊豆西南海岸では夕日や雪を頂いた富士山を望むのにも適している。国道136号線雲見大橋から下った雲見海岸、富士見彫刻ラインの室崎などが富士山の眺望ポイントだ。また、よく晴れた朝方には、外気温と海水の温度差により、海から発生する霧が作り出す風景も魅力。なお、町内では、12月中旬からポンカン狩りが始まり、1月に入ってからは、冬の風物詩、那賀川や岩科川で川海苔の収穫も始まる。鏝絵（こてえ）で有名な「伊豆の長八美術館」では12/25〜1/5にかけて、漆喰鏝絵の体験教室が行なわれる。

静岡県賀茂郡松崎町