兵庫・姫路 日笠山 晩秋に可憐な野路菊咲く 散歩道 2004.11.25

兵庫県姫路市の大塩・的形地区は、かつて牧野富太郎博士も認めた程のノジギクの一大群生地だった。県花でもあるノジギクだが、その後、一帯は土地開発などにより残念ながら大規模な群生地が次第に減少、自生の花が見られるのは馬坂峠、日笠山、的形の小赤壁公園周辺など限られた場所になってきた。可憐なノジギクの状況を知った日本触媒姫路工場内では、およそ30年前から緑化事業としてノジギクの苗を栽培し始め、今では年間4万鉢程を県下の学校などに配布する活動が続けられている。1990年には大塩公民館周辺の地域の方を中心に、「のじぎく保存会」が発足、今春のアースデイには育てられた苗500本が、日笠山の段々畑周辺に植栽された。素朴ながら愛らしいノジギクの花はピークは越えてきたものの、11月下旬頃まで開花が続きそうだ、訪れるのはお早めに。馬坂峠から日笠山、大塩のじぎくの里公園などを結ぶ道は、大塩の新しい散歩道「日笠山のじぎく散歩道と夫婦岩展望台」として、マップが作成された。夫婦岩展望台からは瀬戸内海や好天なら明石海峡大橋も望める。小春日和には、のんびりと里山歩きを楽しんでは。なお、春には日笠山で桜並木のお花見もできる。

開 
休 
料 
交 山陽電鉄大塩駅から日笠山〜馬坂峠まで徒歩約1時間 
駐 周辺無料 数台(千葉村長頌徳碑周辺) 
所 兵庫県姫路市
問 0792-54-3178 大塩公民館(のじぎく保存会)
   0792-21-2421 姫路市役所 http://www.city.himeji.hyogo.jp/

備 11/13〜11/25 兵庫県花のじぎく展(姫路市立手柄山温室植物園)
   11/21 のじぎくまつり(毎年第3日曜)