静岡・下田　寝姿山自然公園　三色野ボタン満開に　　2004.11.11

静岡県下田市の寝姿山は、標高200m、下田港や天城連山、晴れれば伊豆七島まで見渡せる自然公園がある。ロープウェイの山頂駅周辺では、熱帯地方などに自生するノボタンの園芸品種、リトルエンジェル（サンショクノボタン）が300株程植栽され、ちょうど満開を迎えている。これから12月上旬まで見頃が続きそうだ。リトルエンジェルは直径6cm程の花を咲かせる常緑低木。咲き始めの時期は、中心部が白く外側が紫色の花だが、やがて全体がピンクとなり、さらに赤紫色へと変化する。花は一日花ではなく、幾日もかけて色を変えていき、1本の木に同時に色合いの異なる花が共存することから、三色野牡丹の名前を持つ。次から次へとたくさんのつぼみをつけ、開花期間は10月下旬〜12月上旬と長い。葉は長楕円形、縦に複数の脈が貫き、花も葉もいわゆるボタンとは似ていないが、花の少ない時季に華やいだ雰囲気を届けてくれる植物だ。園内では他にツワブキ、ランタナ、ハイビスカスなども開花している。なお、温暖な下田市内では、白浜地区イソギクの里でイソギクが満開を迎え、アロエの里でもアロエが1、2分と咲き始めている。

静岡県下田市