愛媛・高知　瓶ヶ森　笹原と白骨林の山　色づく林道　2004.10.14

瓶ヶ森（かめがもり　標高1896m）は、愛媛県西条市に山頂があり、高知県いの町（旧本川村）との境にそびえる。四国の峰々や瀬戸内海、好天であれば太平洋まで、360度の眺望がきく山だ。瓶ヶ森の西側には、氷見ニ千石原と呼ばれる笹原が続き、緩やかな斜面にはクマザサの絨毯が広がる、開放的な雰囲気にあふれた場所だ。笹原の下部には「瓶壷の水」があり、点在する白骨樹が独特の景観を作り上げている。正面には西日本の最高峰であり、信仰の山、石鎚山（標高1982m）の威厳を持つ山容を拝むこともできる。一方、東側にあたる高知県寄りは急斜面となり様相を異にする。周辺の瓶ヶ森林道、標高およそ1500mの土小屋から寒風山のトンネルに至る林道沿いでは、紅葉が6分程に色づき、今週末から来週にかけて見頃を迎えそうだ。四国の紅葉は、石鎚山の天狗岳に始まり、降下して林道に至るが、今年は残念ながら、北側の西条市から石鎚山へ向かうルートが、台風21号により大きな被害を受けている。国道494号線、194号線ともに通行止めで復旧のめどが立たず、石鎚山ロープウェイも運行していない。現時点で西条市側から石鎚山頂へは無理な状況だ。「石鎚もみじまつり」も中止となったが、市内の「西条まつり」は開催する。石鎚山へは、久万高原町（旧面河村）からのアプローチは可能だ。

愛媛県西条市