長野・北アルプス　涸沢カール・乗鞍大雪渓紅葉始まる　2004.09.17

長野県安曇村は、北アルプスの南部に位置し、穂高連峰や乗鞍岳など3000m級の山々を有する山岳地帯。今年は1週間程早く紅葉が始まっている。雄大なスケールの紅葉を楽しむには、涸沢カールが挙げられる。前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳などが周りにそそり立つカール地形では、ナナカマドの紅葉やダケカンバの黄葉が見所。紅葉は3分程に色づき、下旬には見頃を迎えそうだ。今のところナナカマドの色合いもまずまず良さそうだ。週末の雨雲の行方も気がかりだが、今後の色づきに期待したい。上高地の河童橋付近からは、奥穂高、前穂高岳などを拝むことはできるが、涸沢カールは峰々の裏側、梓川沿いに上流へぐるりと回り込んだ位置にあたる。山を登ってこそ得られる景観だ。一方、乗鞍岳でも、標高2500m以上では紅葉が始まり、およそ2700mの乗鞍大雪渓付近では見頃に近づいてきた。色づいたナナカマドやダケカンバと、緑のハイマツとの対比を楽しみたい。以下位ヶ原から徐々に紅葉前線は降下し、標高1500m付近の乗鞍高原が見頃になるのは、今のところ10月中旬位の見込みだ。

長野県南安曇郡安曇村　涸沢