沖縄・名護 南国の夜に 甘い香り放つサガリバナ 2004.07.22

沖縄本島の北部、沖縄県名護市の真喜屋地区の集落では、夜の訪れとともに、甘い香りを漂わせ、ピンクの優雅なサガリバナが開花している。ひとつひとつの花は、多数のオシベがふんわりと半球状に広がる繊細な形。花序となり連なって咲く花のペンダントが見られる。地元では、酔う程の香りから、舞香花(モーカバナ)と呼ばれ親しまれている。なんとも魅惑的な名前だ。夕方の5時頃からそろそろ開花する気配を見せ、夜も更けてくる10時頃には見頃となるが、翌朝6時頃には、全て落花してしまう、はかない一夜花。早朝、こぼれ落ちる花が木の下に夢の跡を残す。真喜屋地区には、樹齢150年程のサガリバナの古木がある。残念ながら、一昨年の台風で空洞化した幹は折れてしまったが、生命力の強い木は切り株からも、挿し木にした上の部分からも、それぞれに花を咲かせている。この古木を親として、すでに10年木、20年木に育った木もあり、つぼみなどを含め、花房は50〜90cm程のものが見られる。全体的には、1番のピークは過ぎたものの、今週末あたりまでは、充分花を楽しめそうだ。近くに民家もあり、夜半の花見となるので、マナーには充分気をつけ、懐中電灯を持って訪れたい。

開 
休 
料 
備 7/10〜7月下旬 舞香花祭 ライトアップ 23:00頃まで
交 那覇空港から高速道路利用、車で2時間から2時間30分
駐 なし
所 沖縄県名護市
問 070-5812-5968 なご真喜屋舞香花会
   098-053-1212 名護市役所 http://www.city.nago.okinawa.jp/kankouka/index.htm