北海道・ベニヤ原生花園 オホーツク海望み 野鳥歌う 2004.07.02

北オホーツク道立自然公園の一画をなす北海道浜頓別町には、春と秋に1〜2万羽のコハクチョウが飛来するクッチャロ湖(ラムサール条約登録湿地)や、約330haの広さに100種以上の植物が生育するベニヤ原生花園がある。オホーツク海沿岸に続く原生花園は、海浜、湿地、草原、森林地帯などから成り立ち、ハマナス、エゾスカシユリ、オオカサモチ、カラマツソウ、エゾノシシウド、ツリバナ、ツルコケモモなど、40〜50種類の植物が開花している。彩り鮮やかなノハナショウブの群落は今週末から来週にかけて見頃を迎えそうだ。一帯は、探鳥地としても知られ、湿地帯ではコヨシキリ、林縁部でノゴマ、草原でオオジュリンなどが見られる。野鳥の数が多く、密度が高いため、遊歩道沿いでも目にすることができるだろう。さえずりを聞くことができるシーズンなので、花巡りとともに、野鳥の声にも耳を傾けたい。なお、浜頓別から猿仏にかけて、旧JR天北線跡の27kmは、クッチャロ湖畔やカラマツ林などを通り抜けるサイクリングロードとなっている。

開 随時
休 無休
料 無料
交 JR音威子府駅からバス1時間20分ベニヤ原生花園下車、徒歩10分
駐 無料 約30台
所 北海道枝幸郡浜頓別町
問 01634-2-2345 浜頓別町役場 http://www.town.hamatonbetsu.hokkaido.jp/toppage.php/
   01634-2-2534 浜頓別クッチャロ湖水鳥観察館