宮城・一迫ゆり園 丘陵地に伸びやかな花のカーブ描く 2004.06.24

宮城県一迫(いちはさま)町の小高い丘陵地帯に、「南くりこま高原 一迫ゆり園」(かおり風景100選)がある。2.5haに、およそ200品種15万球のユリや約50種5万株のヘメロカリスなどを栽培、先日の台風の影響はさほど受けず、園内ではスカシユリやヘメロカリスなどが見頃を迎えた。これから7月上旬にかけて見頃が続きそうだ。花のラインは、敷地の起伏や周辺の緑に呼応するように流れを描き、黄色、赤、白、ピンクなど同心円状に構成された「ゆりのサークル」もある。ゆり園が造られたきっかけは、若手有志による町おこし。もともと辺りにはヤマユリが自生し、食用にするなど、地域にとってユリは身近な存在だった。ユリの花を中心に活動を始め、平成3年に一迫ゆり園をオープン、連作障害も土作りの工夫などで克服し、近くの町営「山王史跡公園あやめ園」と並ぶ花の見所として定着してきた。今では地域の子どもたちも体験学習の場としてユリの球根植付けに参加している。なお、あやめ園には約500品種12万株のハナショウブがあり、すでに見頃を迎えている。

開 6/18〜7/20頃(開花状況による) 8:30〜17:00
休 開園期間中無休
料 大人600円 高校生以下300円
   山王史跡公園あやめ園との共通入園券 大人990円 高校生以下490円
交 新幹線くりこま高原駅から車で25分 仙台からはバス1時間で築館、さらに車で10分
   築館ICからは車で15分
駐 無料 約200台
所 宮城県栗原郡一迫町
問 0228-52-4551 一迫ゆり園 (開園期間中) 
   0228-52-2111 一迫町役場