大分・朝地 普光寺磨崖仏が見つめる あじさいの花 2004.06.11

大分県朝地町は、竹田市に隣接し、町の6割を森林が占め、シイタケの栽培や朝地牛の育成も行なわれている山あいの町だ。真言宗の古刹、普光寺の境内には、浮き彫りの磨崖仏としては、日本最大級とも言われる不動明王像がある。顔の大きさが2.4m、高さ約11.3m、火炎を背に脇仏を従え、堂々とした姿を見せる磨崖仏は、およそ700年前、鎌倉時代の作と言われている。そそり立つ岩壁は、長い年月のうちに岩肌を流れる水により赤みを帯び、彩色を施したかのようにも見える。不動明王像は強く仏の教えを広めようとする大日如来の仮の姿、悪を押さえるため、本来は恐ろしい怒りの形相のはずだが、素朴な彫りの磨崖仏には、どこか親しみを持てる雰囲気も漂う。特に梅雨時、眼下に色とりどりのアジサイが花咲く頃はなおさらだ。あじさい寺とも呼ばれる普光寺は、ここ20年程の間に、地元の方たちがアジサイを植え、境内にはおよそ3000株の花が見られる。今年も7、8分咲きと見頃に近づき、あじさい祭りの季節を迎える。

開 随時
休 無休
料 無料
備 6/13〜6/27 普光寺観光あじさい祭り
   6/20 イベント日
交 JR朝地駅から車で10分 大分米良ICからは車で1時間
駐 無料 約30台
所 大分県大野郡朝地町
問 0974-72-1111 朝地町役場 http://www.town.asaji.oita.jp/