山形・大山自然公園　復活はかる　姫さゆりの群生地　2004.06.03

山形県大江町は西に朝日連峰、東には最上川が流れ、町内を貫くように月布川が流れる。サクランボ、ラ・フランス、リンゴなどの果樹栽培が行なわれている町だ。朝日連峰や月山を望む大山（標高317m）は、キャンプ場やコテージなどが整備されている自然公園。かつて周辺では、淡いピンク色のヒメサユリが群生していたが、乱獲などにより、一時は数十本程度まで花数が激減した。町や地域の方たちが「ヒメサユリの群れ咲く姿を再び」という思いで、1998年より球根の植栽を始め、今では4万3000株までに増えた。ほんのり頬を染めたような花姿は、乙女ユリと呼ばれるにふさわしい。遊歩道沿いに咲く花は、すでに見頃を迎えているので、お早めに、今週末まで楽しめそうだ。なお、公園へ向かう道筋には1.9kmのアジサイロードがあり、こちらは6月中旬から開花の見込みだ。町内には、「テルメ柏陵　健康温泉館」があり、日によって湯の色が薄墨色や緑色を帯びるなど微妙に色の異なる舟唄温泉で一息つくこともできる。

山形県西村山郡大江町