新潟・松之山 豪雪地帯 春のブナ林へと一歩一歩 2004.04.30

新潟県松之山町は、長野との県境に位置し、冬には数mもの積雪がある豪雪地帯だ。米どころとして知られ、山あいに続く棚田は、今も水を蓄え、生産の場として守り継がれている。町内には、樹齢およそ80年、すらっとしたブナの脚線美が自慢の「美人林」や、天水山に広がる原生林「天水越のブナ林」があり、新緑や芽吹きの季節に向かおうとしている。標高およそ270mの美人林は、昭和初期に木炭を取るために伐採された林から、再びブナの若芽が成長した二次林。こちらは若葉のグリーンから、そろそろ葉も大きくなってくる時期だ。一方、標高800mを越える天水越のブナ林は、まだ残雪の中。車が通れるのは、途中の大厳寺高原あたりまで、その先の道は雪解け待ちで、徒歩しかない。斜面で雪の重みに耐えて根曲がりを起こしている幹の足元では、春先に雪が先に解ける根開きが、雪の装いを解く鍵。木の周りからぽっかりと地面が現れる中、ブナの芽吹き、新緑へと季節は進んでいく。標高差もあるので5月中はブナの新緑までを楽しめそうだ。

開 
休 
料 
備 5/15 松之山温泉まつり(松之山温泉駐車場)
   5/30 美人林コンサート(美人林)
交 ほくほく線まつだい駅から車で15分で美人林、さらに車で30分で天水越ブナ林
駐 無料 美人林約30台 天水越ブナ林約100台 大厳寺高原50〜60台
所 新潟県東頚城郡松之山町 天水越
問 025-596-3131 松之山町役場 http://www.matsunoyama.com/kankou/