福島・三春 樹齢1000年越え なお流麗な三春の滝桜 2004.04.14

福島県三春町は、阿武隈山地の西側に位置する城下町。梅、桃、桜の花が一度に咲き競うことに由来する町名を持ち、国の天然記念物、「三春滝ザクラ」のある町として有名だ。「淡墨桜」、「神代桜」と並ぶ日本三大桜に挙げられる三春滝桜は、樹齢1000年を越えると言われるエドヒガン系のベニシダレザクラ。樹高およそ12m、根回り11m、南北に合わせて19m、東西に25mの枝を張り、枝先に小ぶりの愛らしい花を多数つける。今年も満開を迎え、流れるような花の麗しさは、1000年の時を経ても衰えない。花が終われば緑の葉を茂らせ、夏の暑さをしのぎ、紅葉の季節を経て、雪が降り積もる冬も耐えていく。その営みをひたすら繰り返し、今が在る。巨樹が持つ命のエネルギーには敬服するばかりだ。滝桜がいつまでも花を咲かせるようにと願いをこめ、地域の方たちは、落ち葉の堆肥を施すなどの世話をしている。根が浅く張ることを考慮して、見学場所を後退させたり、ライトアップの仕方を変えていくなど、鑑賞方法にも変化がみられる。滝桜の見頃は短いのでお早めに。なお、町内ではソメイヨシノや他の枝垂桜の名所も満開、ウメも開花中、モモの花はぼちぼち咲き始めたところだ。

開 
休 
料 
備 4/4〜開花期 ライトアップ
交 JR三春駅から10km、バスで通常20分
   船引三春ICから車で8km通常15分 郡山東ICからは14km
   ※開花期は大渋滞で船引三春ICから車で2〜3時間もありうる
駐 周辺有料駐車場 500台(500円)
所 福島県田村郡三春町
問 0247-62-2111 三春町役場 http://www.town.miharu.fukushima.jp/