栃木・小川 カタクリ山公園 初々しい花たちの群舞 2004.04.02

栃木県小川町は、弓の名手、那須与一生誕の地と伝えられている。八溝県立自然公園の一画をなし、町境にはアユ釣りのメッカ那珂川が流れる。河岸段丘には、関東地方で最も古い時代の古墳のひとつとされる駒形大塚古墳があり、町内には他にも縄文時代の遺跡や、奈良・平安期の那須官衙遺跡など、古くから人々が暮らしてきた証が残っている。田園地帯の広がる一帯から一歩山側へ向かった三輪地区には「カタクリ山公園」がある。平成13年から一般公開を始め、地域の方々が山野草保存会を作り、活動している自然公園だ。早春のザゼンソウから始まり、今の時期は、2ヶ所合わせて3haのカタクリ群生地が、見頃に近づいている。天候がすぐれないと開花しないが、晴れた日に桃紅色の花が軽やかに花被片をひるがえす姿はなんとも愛らしい。今週末にピークを迎えそうだ。他に、園内ではショウジョウバカマやミズバショウも咲き始めている。カタクリの株数は年々増えているので、今後の花群落にも期待したい。なお、隣の馬頭町には、こどもたちに親しまれている「いわむらかずお絵本の丘美術館」もあるので、春休みの一日、訪ねてみてはいかが。

開 随時
休 無休
料 無料
交 JR氏家駅から馬頭行きバスで40分三輪下車徒歩すぐ
   宇都宮ICから車で50分
駐 カタクリ開花期有料 500円 約100台
所 栃木県小川町
問 0287-96-2116 小川町役場 http://www.town.ogawa.tochigi.jp/
   小川町商工会(観光協会) http://ogawa.shokokai-tochigi.or.jp/
   0287-92-5514 いわむらかずお絵本の丘美術館 http://www.ehonnooka.com/