山梨・塩山　川のせせらぎ近く　竹森の座禅草見頃に　2004.03.19

山梨県塩山市は、日本百名山のひとつ大菩薩岳（大菩薩嶺　標高2057m）がそびえ、水源の森百選には、多摩川上流部の東京水道水源林が選定されている。モモやスモモ、サクランボ、ブドウなど果樹栽培も盛んだ。今の時期は、玉宮の平沢地区1.1haに群生するザゼンソウが見頃を迎えている。標高およそ800m、小倉山麓のヒノキ林の中にあり、竹森川へと流れゆく沢のせせらぎが聞こえる静かな湿地帯に佇む。「竹森のザゼンソウ」は県の自然記念物にも指定されている。今年は雪が少なく、例年より開花は遅れたが、これから3月下旬まで楽しめそうだ。ザゼンソウの花が終わりを迎えると、今度は逞しいばかりに巨大な緑の葉が成長していく。一方、ザゼンソウ群生地から、やや東寄りの山麓では、例年4月上旬になるとカタクリの開花が始まる。前後するように、市内ではモモやスモモの果樹園が淡い花霞みにつつまれ、慈雲寺のシダレザクラ、 雲峰寺のエドヒガンザクラと花暦が続く。4/18まで「えんざん桃源郷　ひな飾りと桃の花まつり」も開催中だ。

山梨県塩山市