北海道・然別湖コタン　真冬の氷上に誕生する　幻の村　2004.02.04

北海道鹿追町、大雪山国立公園の南端にある然別湖（しかりべつこ）は、標高およそ800m、周囲12.6km、周辺にはナキウサギの生息地があり、大自然に囲まれた静かな湖だ。湖のシンボル、くちびる山（天望山）が、朝焼けや紅葉、小雨にけむる姿など日々移りゆく表情を湖面に映す。今の時期、湖はすっかり凍り、白一色雪原の世界が広がる。氷上には冬期限定の”然別湖コタン”が出現している。コタンとは、アイヌ語で村を意味し、雪と氷で造られた建物イグルーが訪れる者を迎える。今年で23回目、お馴染の氷上露天風呂の温泉をはじめ、カウンターからグラスに至るまで氷製のアイスバーや、アイスホテルを建設。アイスブロックを積み上げたイグルー内部は、青白さを帯び、氷の窓やオブジェが美しい。2/7の結婚式に向けて、アイスチャペルも建築中だ。然別湖ネイチャーセンターでは、周辺でスノートレッキング、クロスカントリースキーや、氷のグラス作りの体験ができるようにしている。イグルー内に暖房は一切ない。寒さ覚悟で真冬のアウトドアライフを楽しみたい。

北海道河東郡鹿追町