沖縄・今帰仁 世界遺産 石積みの城跡に咲く寒緋桜 2004.01.29

冬の厳しい自然の報せの合間に、沖縄本島北部、沖縄県今帰仁村(なきじんそん)からは、桜の花だより。今帰仁城跡(世界遺産 琉球王国のグスク及び関連遺産群)は、自然の地形に合わせた石の城郭が約1500m、うねるように続く史跡。城跡の上部からは沖縄の青い海と木々の緑、緩やかな石垣のラインが見事な調和をみせる。今の時期は、道すがらや城跡内に合わせて200本程のカンヒザクラがあり、花は5、6分咲きと見頃に近づいてきた。2月なかばまで楽しめそうだ。花数自体は、隣接する名護市の名護城址や本部町の八重岳に比べ、はるかに少ない。しかし、うつむき加減に咲く緋色のカンヒザクラと、歴史あるグスク、参道の石段や城壁との取り合わせは、なかなか味わい深い。石灰岩を積み重ねた城郭は、13世紀頃築城、14・15世紀に北山王の居城であったと言われている。沖縄に多数残るグスク自体は、独特の文化を持ち、その成立や役割には諸説がある。温暖な沖縄で、グスク文化を訪ね歩いたり、1/17から始まった「沖縄花のカーニバル」の会場を巡るのもよいだろう。

開 今帰仁城跡 8:30〜17:30(夏期18:00)
休 今帰仁城跡 無休
料 今帰仁城跡 大人150円 高校生100円 小中学生50円
交 名護からバスで30分今帰仁城跡入口下車徒歩20分で城跡入り口
   許田ICから車で40分
駐 無料 約30台
所 沖縄県国頭郡今帰仁村
問 098-056-3201 今帰仁村教育委員会
   今帰仁村役場 http://www.nakijin.jp/
   沖縄県庁 http://www.pref.okinawa.jp/