群馬・藤岡 寒さが演出する リズミカルな舞台装置 2004.01.22

暦の上で1/21に大寒を迎え、大陸からの冬将軍到来で、冷え込みのきつい日本列島。この厳しい寒さによって成長するのが、氷瀑、氷柱など自然が創りだす氷のオブジェだ。群馬県藤岡市、鮎川沿いの上平地区では、ふだんは目立たないような僅かな量の清水、岩の間からしたたるような水が少しずつ凍り、幾筋ものつららとなって川辺を飾っている。つららの先端部分は川へと到達し、氷のカーテンあるいはパイプオルガンのようにも見える、繊細な「上平氷瀑」だ。水と寒さが時間をかけて創る世界は、およそ高さ5m×幅20mと高さ10m×幅10mに広がっていく。例年1月下旬から2月中旬が見頃だ。現地は、いわゆる観光名所ではない。諸設備がある訳ではなく、畑の地主の方が見学できるように場を提供して下さっている所だ。厳冬期は、長居はできないことを念頭に行動したい。なお、上平の氷瀑に向かう途中には、「藤岡市 土と火の里公園」がある。手打ちそば、陶芸、染色などが体験できる工房、そば処を備えた市の施設だ。

開 / 厳冬期
休 
料 
交 藤岡ICから約20km、車で40分
   JR群馬藤岡駅からバスで1時間終点上平下車、徒歩すぐ
駐 特になし
所 群馬県藤岡市
問 0274-22-1211 藤岡市役所 http://www.city.fujioka.gunma.jp/kanko/
   0274-28-0385 土と火の里公園 http://www.city.fujioka.gunma.jp/tutihi/