大阪・花の文化園　長身の茎　仰ぎ見る　皇帝ダリア　2003.11.27

大阪府河内長野市にある「大阪府立花の文化園」は、巨大なピラミッド型の温室がシンボリックな花の公園。ボタンやバラ、アジサイ、ウメなどの見所としても親しまれている。晩秋、花の少なくなった園内で目に留まるのは、およそ3mの高さに成長した10株のコダチダリア（木立ダリア）。見上げる茎には、淡いピンクから薄紫の色合いをもつ直径20cm程の花が多数開花、”帝王ダリア”とも呼ばれるキク科の植物だ。先日の雨で先端の花が、やや傷んだが、霜が降りて枯れるまで、12月初め頃まで花は楽しめそうだ。メキシコ原産のコダチダリアは、1年間で高さ5m、花の直径が30cm程に達する場合もあると言われている。一般的な園芸種とは異なり、日が短くなる季節に咲く気品ある花、各地の植物園などでも開花中なのでお見逃しなく。なお、園内では、イチョウやメタセコイヤなどの木々が色づき、紅葉の季節を迎えている。純白の可憐なスイセン、ガリルも咲き、こちらは12月中旬まで見られそうだ。

大阪府河内長野市