愛知・小原 村人に語り継がれる四季桜と 和紙の里  2003.11.19

愛知県小原村の「村の木」は、四季桜。春だけでなく、秋にもやや小ぶりの可憐な花を咲かせるサクラだ。村内には、樹齢100年を越える前洞の四季桜(県の天然記念物)をはじめ、役場周辺、和紙のふるさと、緑の公園など、合わせて6000本のシキザクラがあり、ほんの2、3日前から紅葉が進み始めた一帯で、ちょうど見頃を迎えている。下り坂の天気が心配だが、花が風雨で散らなければ、11月下旬まで楽しめそうだ。四季桜は、江戸時代の漢方医、腕と人徳のあった藤本玄碩(げんせき)が、ある寺の和尚さんから「三河の山に植えて、人びとの心を和ませてほしい」と託された若木を植えたことに始まると伝えられている。桜にまつわるエピソードが語り継がれながら、今では村の木として数を増やす努力が続けられている。今後の木々の成長に期待したい。一方、村はコウゾを使った工芸和紙の産地で工芸作家も多い。紅葉と四季桜の優しい花を愛でながら、工房巡りもいかが。「和紙のふるさと」では小原和紙工芸会秋季展も開催中だ。

開 随時
休 無休
料 無料
備 11/1〜11/30 四季桜まつり
   10/28〜12/7 小原和紙工芸会秋季展
交 名古屋ICから猿投グリーンロード中山ICを経て小原村役場まで車で40分 
駐 無料 役場周辺 約200台(11/2イベント日有料)
所 愛知県西加茂郡小原村
問 0565-65-2001 小原村役場 http://www.vill.obara.aichi.jp/