秋田・小安峡　大噴湯轟く　峡谷の紅葉　見頃に　2003.10.22

秋田県皆瀬村の小安峡（おやすきょう）は、栗駒山の北東に位置し、皆瀬川上流部にあるV字谷。高さ約60m、長さ4kmにわたり断崖が続く。小安峡は絶壁や不動滝だけでなく、湯気を活発に立ち昇らせる大噴湯も見所。峡谷を真下に望む河原湯橋の横から、岩づたいに階段を降り、川沿いの遊歩道に至ると、ゴゴーという大音響と共に、岩の間から噴きだす熱湯や水蒸気の迫力が間近に感じられる。地底のエネルギーが放出される瞬間だ。現在、小安峡ではモミジやブナが色づき、見頃を迎えている。これから10月末まで、沸きだす白い湯気と紅葉の対比を楽しみたい。峡谷周辺には小安峡温泉、大湯温泉などがあり、紅葉狩りの後に温泉でくつろぐのもよいだろう。なお、皆瀬村はソバと黒毛和牛の産地。食事には皆瀬村活性化センター「かえで庵」の手打蕎麦と皆瀬牛の石焼きがおすすめだ（予約で手打ち蕎麦の体験も可能）。11月からは、秋の新蕎麦シーズンに入り、真冬の2月には寒晒そばも味わえる。

秋田県雄勝郡皆瀬村