和歌山・高野龍神スカイライン　護摩壇山　秋の彩り　2003.10.16

霊峰高野山のお膝元、和歌山県高野町から、1300年の歴史を持つ美人の湯「龍神温泉」のある龍神村へ向かう、全長42.7kmの山岳道路が高野龍神スカイライン。稜線を走るスカイラインは、護摩壇山（標高1372m）のあたりから、次第に山懐の渓谷沿いへと下って行く道だ。護摩壇山は、平家の落人、平維盛が護摩を焚き命運を占ったと伝えられる山。山頂自体は灌木で視界が広がらないが、護摩木の形をデザインした「ごまさんスカイタワー」に上れば、護摩壇山山頂をはじめ、大台や大峰の山々、好天ならば四国まで見渡せる展望ポイントだ。周辺の原生林では、ブナの黄葉が始まり、ゴヨウツツジやヤマウルシなども赤く色づいている。山頂付近は、来週には見頃を迎えそうだ。護摩壇山の南斜面は、五百原（いもはら）渓谷の源流部を含み、「護摩壇山森林公園ワイルドライフ」となっている。自然観察歩道も作られているので、小1時間から数時間までルートを選び、染まり始めた木々の中を歩いてみたい。2003年10月から無料化した高野龍神スカイラインは、800m程の高低差があるため11月初旬まで、沿線で順次紅葉を楽しめそうだ

和歌山県日高郡龍神村