大阪・岸和田 わたの花畑で夢育む 市民グループ 2003.09.03

大阪府岸和田市と言えば、9/14・15の「だんじり祭り」で有名。喧嘩祭の異名もある豪快な地車の曳き回しや、屋根の上で跳ね踊る大工方が見せ場だ。一方、今の時期、神於山(こうのやま)土地改良区では、1ha程の畑でワタの花が次々に開花している。淡い黄色の花を咲かせるワタはフヨウやハマボウ、ハイビスカスなどと同じアオイ科の1日花。7月下旬〜10月下旬にかけて開花し、桃(コットンボール)と呼ばれる硬い実を順次結んでいく。やがて実がはじけると中からは、ふっくらした綿が吹き出す。現在、ほんの一部で綿も出始めたところだ。天然繊維として身近な綿だが、案外花の姿や自然の綿を見る機会は少ない。かつて周辺は、和泉木綿として江戸から明治にかけてはワタが栽培され、綿工業が営まれてきた土地柄だが、その後、外国産の綿花が主流となっていった。そこで”綿づくりで夢を育ててみませんか”と、ワタの栽培から、糸紡ぎ、手織物などを通して、農業や綿の文化に親しむ「きしわたの会」が96年に結成された。ワタは会員の手で大事に育てられ、秋には、コットンボールや綿製品の販売、糸くり、機織りなどの体験もできるイベントを開催する。

開 
休 
料 
備 10/26 コットン・カーニバル
交 JR東岸和田駅周辺からバスで20分土生滝下車、徒歩15分
駐 特になし
所 大阪府岸和田市
問 0724-23-2121 岸和田市役所 http://www.city.kishiwada.osaka.jp/
   きしわたの会 http://www.sensyu.ne.jp/htaka/