千葉・くらしの植物苑 花のイメージ翻す 伝統の朝顔 2003.08.20

千葉県佐倉市は印旛沼の南に位置し、春は大型風車の回る「佐倉チューリップまつり」、夏には「印旛沼国際花火大会」で有名だ。現在、国立歴史民俗博物館の「くらしの植物苑」では、恒例の「伝統のアサガオ」を展示している。アサガオと言えば、小学生の観察日記を連想するが、一般的に知られる漏斗型の花(丸咲き)の他にも、多様な花や葉の形が存在する植物だ。花弁やおしべ、めしべなどの変異によって、それぞれ、ボタン咲き、キキョウ咲き、ナデシコ咲き(采咲き)、車咲き、獅子咲き、大輪咲きなどと呼ばれている。葉の変異では、立田葉、乱菊葉、笹葉、柳葉、爪龍葉、斑入り、松島など。中には、茎が帯化(石化)したり、「これもアサガオ?」と思われるような組み合わせも登場する。日本の園芸文化から言えば、江戸時代後期には、栽培のブームが起こり、変化朝顔(変わり咲き朝顔)が多数生まれた歴史が背景にある。花の色合いや模様から、これらの特性まで名札に表示されているので、見比べながらじっくり鑑賞したい。なお、「くらしの植物苑」は、国立歴史民俗博物館とは徒歩で数分離れ、料金も別である。

開 9:30〜16:30
休 月曜(祝日の場合翌日)・年末年始
料 くらしの植物苑 小学生以上100円(土曜は小・中・高校生は入苑無料)
   身体障害者手帳保持者・介助者共に入苑無料
備 8/12〜8/31 季節の伝統植物「伝統のアサガオ」 (展示内容は開花情況による)
   8/23 くらしの植物苑観察会 「変化アサガオの世界」 仁田坂英二
交 京成・JR佐倉駅からバスで10分宮小路町下車、徒歩10分
   佐倉・四街道ICから約8km、15分
駐 無料 くらしの植物苑10台 歴史民俗博物館 第1・第2駐車場計約250台 
   周辺 市営駐車場自由広場
所 千葉県佐倉市
問 043-486-0123 国立歴史民俗博物館 http://www.rekihaku.ac.jp/
   03-5777-8600 ハローダイヤル