三重・南勢 伊勢路川河口 花盛りのハマボウ群落地 2003.08.02

三重県南勢町は、伊勢志摩国立公園の一画をなし、リアス式海岸の五ヶ所湾に面している。湾内では、ノリや真珠、魚類の養殖、背後の山の斜面や、伊勢路川沿いの山に造られた段々畑では、ミカン栽培が盛んに行なわれている町だ。一方、伊勢路川河口先端部の中州には、黄色いハマボウの群落が約1000株あり、ちょうど満開の時期を迎えている。夏空と水の青、緑の葉に黄色い花のコントラストが心地いい。中には、樹齢200年になる木も含まれている。ハマボウはハイビスカスやフヨウなどと同じアオイ科の植物。朝に花ひらき、夕方にはしぼむ1日花だ。潮の干満のある汽水域に生えるため、枝ごと海水に浸かる姿も見られる。南国のマングローブ林を彷彿させてしまう。干潮時に訪れれば、一帯にはチゴガニも現われ、ハサミを振る姿がダンスのようでユーモラスだ。一帯では、冬にはカモ類のバードウォッチングも楽しめる。なお、五ヶ所湾の入り組んだ海岸線や太平洋を眺めるなら、南海展望公園へ向かうのがよいだろう。

開 随時
休 無休
料 無料
交 JR伊勢市駅から車で30分
   玉城ICからは車で30分
駐 内瀬大橋周辺 数台
所 三重県度会郡南勢町
問 0599-66-1113 南勢町役場 http://www.town.nansei.mie.jp/