岩手・みちのくあじさい園　杉林に趣き深い　山紫陽花　2003.07.05

岩手県一関市の「みちのくあじさい園」は、背の高い杉木立に囲まれて、風情ある日本のアジサイが次々に咲く花の名所。もともとは、林業を営む伊藤達朗さんが、仕事場である鬱蒼とした杉林にも花を咲かせたいと、ヒメアジサイを挿し木してみたのが始まり。よく根付いたことから、次第にアジサイの花数や種類を増やし、20年を経て、広さ15haの園内に、およそ200種2万株が見られる花園となった。現在、山アジサイ、ヒメアジサイの花が咲いている。ここのところ雨模様が続き、色付きの進行はゆっくり。色合いが魅力の”黒姫”の花もまだ咲き続けている。あでやかな赤い花が目をひく”紅（くれない）”は開花が始まったところだ。散策路を歩きながら、それぞれ、色、形に特長ある繊細な日本アジサイの世界を楽しんでみたい。西洋アジサイが咲くのは1週間程後の見込み、園全体としては、来週に1番の見頃を迎えそうだ。

岩手県一関市