北海道・常呂 砂洲に広がる花の楽園 ワッカ原生花園 2003.06.28

北海道の常呂町(ところちょう)には、オホーツク海とサロマ湖を隔てる形で、幅200〜700m、長さ約20kmにわたって続く砂洲、龍宮街道がある。一帯には、砂丘から草原、湿地や森があり、帰化植物を含め300種以上の植物が見られるワッカ原生花園となっている。5〜10月が花の時期だが、最も色彩豊かなのは、6月中旬から7月中旬。現在、ヒオウギアヤメやエゾゼンテイカ、ハマエンドウ、エゾツルキンバイなどが花盛り、ハマナスやエゾスカシユリ、クサフジなども3〜5分咲きだ。花の楽園も、かつては自動車やバイクが乗り入れ、街道に車があふれ、植物群落が傷めつけられることがあった。平成3年から、町が砂洲内を走る町道を廃止、車両乗入禁止と同時にネイチャーセンターを設置、ワッカの自然環境保全に努めてきた。今では、園内をのんびり歩いたり、観光馬車やレンタサイクルを使って巡ることができるようになった。なお、砂洲の中程、ワッカの森には、不思議なことに真水が湧き、まろやかな”花の聖水ワッカの水”を飲むこともできる。

開 原生花園 随時
  ネイチャーセンター 4月下旬〜10/31 8:00〜17:00(6〜8月 18:00まで)
休 期間中無休
料 入館料無料 
備 6/29 サロマ湖100kmウルトラマラソン(ワッカ原生花園周辺一部規制あり)
交 JR網走駅からバスで1時間サロマ湖栄浦下車徒歩15分
駐 無料153台
所 北海道常呂郡常呂町
問 0152-54-2111 常呂町役場 http://www.town.tokoro.hokkaido.jp/
   0152-54-3434 サロマ湖ワッカネイチャーセンター