京都・龍安寺 枯山水の石庭と 睡蓮の花浮かぶ鏡容池 2003.05.23

京都市右京区、洛西に位置する龍安寺は、1450年の創建、世界文化遺産に登録され、枯山水の名園、石庭で有名な禅寺。掃き清められた白砂に、15の自然石が配され、簡素な中にも、日本の美意識が凝縮されている庭だ。作者、年代ともに不明で謎につつまれているため、観る人の感性で、どのように解釈しても構わないと、寺では語る。石組みは5・2・3・2・3(7・5・3)のリズム。大海原と解釈しても、雲海に浮かぶ峰々としても、大河を渡る虎の親子としても自由だ。築地塀で仕切られ、境内の植栽を借景とする庭から広がる、奥深い世界を楽しみたい。今の時期、境内にある鏡容池(きょうようち)では、涼やかにスイレンの花が咲き始めている。およそ東西130m、南北75mの池には、濃淡のピンクと黄色の3色のスイレンがあり、現在はピンクの花が開花を始めたところだ。これから6、7、8月と夏の暑い盛りが花の時期。緑に囲まれた池を彩る花は、午前中に開花をし、午後には閉じていくので、朝のうちに訪れたい。

開 8:00〜17:00(12〜2月 8:30〜16:30)
休 無休
料 拝観料 大人500円 小中学生300円
交 京福電鉄竜安寺道駅から徒歩7分
駐 拝観者1時間まで無料 約80台
所 京都府京都市右京区
問 075-463-2216 龍安寺 http://www.ryoanji.jp