長野・九十九谷森林公園 散策路沿いに 可憐な九輪草 2003.05.16

長野県南部にある喬木村は、天竜川の東、河岸段丘上に位置し、川をはさんだ正面には中央アルプス、背後には南アルプスの山々が連なる。春先のチューリップ園、樹齢400年の阿島の大藤に続いて、花暦に登場するのは、九十九谷森林公園のクリンソウ群落。紅色やピンク、白の愛らしい花は、ちょうど見頃を迎え、これから5月下旬まで楽しめそうだ。村花でもあるクリンソウは、別に自生地があるが、公園の花は数年前から「クリンソウ愛好会」の方々が世話をし、花数を増やしてきたもの。今ではおよそ5000平方mに、2万株の群落にまで広がった。昨年はイノシシに掘り起こされる被害があったが、今年は花の付きもよく、林の奥へと続く300m程の小径では、花たちが微笑みかけてくれるだろう。村内には伊久間原に4000平方m程のポピー畑があり、開花が始まっているが、こちらは生育が今ひとつのようだ。他に見所としては、村の出身者、児童文学者の椋鳩十にちなむ記念館や散策路が作られ、南・中央アルプスを一望するにはアルプスの丘公園もある。

開 随時
休 無休
料 無料
備 5/17〜5/31 九輪草祭り
交 JR元善光寺駅から車で15分 松本・飯田ICから車で40分
駐 無料 30台
所 長野県下伊那郡喬木村
問 0265-33-5127 喬木村役場 http://www.vill.takagi.nagano.jp/