石川・白峰　大嵐山　雪解けて　背伸び始める水芭蕉　2003.05.08

石川県の白峰村は、名峰白山を仰ぎ、冬は豪雪地帯として名高い村だ。手取川ダム湖を眼下にしながら大嵐山（標高1204m）へと向い、北側山腹の遊歩道を歩いて行くと、ミズバショウの自生地がある。およそ3万株の花は開花を始めている。先週には、まだ雪が残っていたが、3連休の好天で、雪解け開花が一気に進み、すでに見頃を迎えている。山あいの湿地に咲く白い妖精、ミズバショウだが、丈が伸び始めると、結構たくましい姿にまで育ってしまう。今週末まで、早めに訪れた方がよさそうだ。大嵐山には、ブナの原生林を歩くコースがあり、村内には、日本一と言われるトチの木（国の天然記念物　太田の大栃　幹周13m）もある。巨樹・巨木巡りや森林浴にも気持ちよい所だ。白山の標高は2702m、5月上旬と言えども、登山道には多くの雪を残す。雄大な白山を眺めるには、手近に登れる大前山や西山地区からの展望も楽しみたい。白山を望む露天風呂としては、白峰温泉に「白山天望の湯　（TEL　0761-98-2010　木曜休）」がある。

石川県石川郡白峰村