岐阜・清見　奥飛騨の山里に咲く　カタクリたち　2003.04.25

岐阜県清見村は、高山市に隣接する山あいの村。川沿いを縫うように「飛騨せせらぎ街道」が走り抜ける。夏には「道の駅　パスカル清見」周辺で、1万株のラベンダーが甘い香りを放つ。今の季節は、道の駅から徒歩約10分、元大原小学校の裏手、山の斜面に可憐なピンクのカタクリが花をひらく。村の天然記念物である大原カタクリ群生地は、4000平方mに4万株と言われるが、周辺の林間にも花が見られ、現在、規模は確認されていない。花はすでに8分咲き、本日は雨で花が閉じているものの、天気がよければ、はにかむような愛らしい姿を一斉に見せてくれるだろう。標高800mを越える一帯は、カタクリの開花とともに春も訪れる。村内では、標高約1000ｍの小鳥峠でザゼンソウが見頃となり、ミズハショウは咲き始めたばかり。北部の西光寺では、フクジュソウが見頃、樹齢800年を越えると言われる枝垂れ桜は、まだつぼみの状況だ。なお、「道の駅　パスカル清見」では、「カタクリフェスタ」を開催中。連休にはミニコンサートも行なう。

岐阜県大野郡清見村大原