熊本・熊本城　天下の名城に　華を添える　桜　2003.03.21

熊本県熊本市にある熊本城は、日本三名城のひとつ。武者返しと呼ばれる曲線を持つ高石垣の上に、黒と白のコントラストが、きりっと引き締まった大天守・小天守を載せた、質実剛健な城だ。加藤清正が7年かけて築きあげた熊本城は、その後、細川家の代では、客分として宮本武蔵も城内で過ごしたと伝えられている。明治10年の西南戦争で大部分が焼失し、今、目にする天守閣は復元されたものだが、歴史の舞台となった城は、春には、優しい表情を加えていく。城内には、ソメイヨシノ400本をはじめ、山桜、肥後桜合わせておよそ600本のサクラが植えられ、ソメイヨシノは3/20に開花宣言をした。現在、花はまだ2分咲き、見頃は来週なかばから後半になる見込みだ。見所は天守閣前広場、長塀、竹の丸などが挙げられる。通年、ライトアップも行なっているので、夜桜の風情を楽しむのもよいだろう。なお、熊本市では、熊本城築城当時の規模にあたる復元整備計画を行い、広く一般からの寄付や一口城主を募っている。

熊本県熊本市