鹿児島・開聞　薩摩富士と池田湖を結ぶ　菜の花の道　2002.12.14

鹿児島県の開聞町は、日本百名山のひとつ、開聞岳（標高922m　薩摩富士）が、すらりと裾野を広げる町。水深233mの池田湖へと向かう県道28号線沿いの玉井地区や上原地区の菜の花畑では、ナノハナがちらほら咲き始めてきた。見頃は年末から1、2月にかけてとなりそうだ。のどかな田園風景が続く町は、菜の花漬けの生産地。だが、咲いているナノハナは漬物用ではなく、景観のために植えられている。菜の花漬けは、咲く前の花芽を摘み、12月上旬から漬け込みが始まっているためだ。菜の花畑が見頃を迎える1月になると、町内ではマラソン大会やツーデーマーチなども行われる。かいもん山麓ふれあい公園では、菜の花の迷路が楽しめることだろう。日本最古の井戸と言われる「玉乃井」の遺跡があり、水の郷百選にも選ばれた開聞町の名物には、「唐船峡のそうめん流し」もある。1日10万tと言われる豊かな湧水を利用し、1年中そうめんを食べることができる町営の施設まである、そうめん流し発祥の地だ。

鹿児島県揖宿郡開聞町