静岡・下田　アロエの里　海岸に群れ咲く南方の花　2002.11.29

静岡県下田市の白浜板戸地区は、アロエの里と呼ばれている。民家の庭先や石垣、海岸などで、多数のアロエを目にする。中でも竜宮島付近の海岸は、今から22、3年前に、地域の方がアロエを集めて植え始め、今ではおよそ500mの遊歩道沿いに3万株群生する。伊豆の青い海と赤いアロエの花群落を併せて楽しめる場所だ。現在、キダチアロエの花は3、4分咲き、見頃は12月なかばからになりそうだ。例年並みにいけば、お正月の頃まで花が楽しめるだろう。他に、やや遅れて咲き出すアロエアフリカーナや四季咲きのアロエボイレイなども植えられている。アロエは、東南アフリカ原産の植物。板戸地区では、江戸時代に漁師によって持ち込まれたと伝えられている。冬でも温暖な伊豆の土地で育つことと、その薬効から民家の庭先にも植えられるようになった。なお、遊歩道から断崖を上がった尾ヶ崎ウィングの展望台は、晴れれば伊豆大島から三宅島まで見渡せるビューポイント。初日の出は、大島の横から昇る。

静岡県下田市