兵庫・篠山　樹齢600年のサザンカと　古窯丹波焼の里　2002.11.23

兵庫県篠山市には、瀬戸焼、常滑焼、信楽焼などと並ぶ、日本六古窯のひとつ、「丹波焼（丹波立杭焼）」の里がある。窯元が集中する今田町立杭地区から車で15分程走ると、カヤの大木と、見事なサザンカが目を惹く古刹に至る。西方寺だ。どちらも樹齢600年と伝えられる。こんもり刈り込まれたサザンカは、樹高4.5m、幹周りは1.8m、東西、南北に豊かに広げた枝は8.5mを越える。開花は例年より遅く、まだ3分咲き。11/23の「さざんか祭」では、まだ花数がさみしい。つぼみをたくさん付けているので、明るい紅色の花が何百と咲く時を楽しみにしたい。サザンカは例年12月下旬まで咲き続ける。ただし、この地域は雪こそ余り降らないが、山々に囲まれた盆地状のため、冷え込みはきつい。花も次第に凍てついてしまうため、見頃を迎えてからは早めに訪れたい。さて、丹波焼の歴史も800年を越える。現在数十軒の窯元があり、協同組合HPでは各窯元を紹介している。気に入った作風の窯元を訪ねてみるのもいいだろう。

兵庫県篠山市