長野・大峰高原の四季見つめる 大楓 色づき始める  2002.10.22

長野県池田町、標高約1000mにある大峰高原。白樺の森へ向かう途中、森延太郎さんの私有地に、一本の大楓がある。樹齢およそ200〜250年、高さ13m、幹周り3.25m、枝先までの直径は約15mにも及ぶ、堂々とした木だ。大地に根ざし、豊かな枝ぶりを広げる姿は、イエラ・マリの絵本、「木のうた」を彷彿させる。大楓の種類はオオモミジ。緑の葉が黄、橙、朱、赤へと変わりゆく、グラデーションが美しい樹木だ。今年も紅葉が始まり、現在、5分程に色づいている。今週末には、見頃を迎えるだろう。池田町HPの紅葉情報では、随時、写真も掲載されていくので参考にしたい。山あいの窪地に立つ木は、多くの人を惹きつける。しかし、大楓は今年から根の保護などのため、柵が設けられ、有刺鉄線で囲まれてしまった。訪れる人の中に、マナーに反する者がいるためだ。春夏秋冬、ゆるぎない木の存在が、私たちに多くのことを語りかけてくるだけに、とても残念だ。なお、高原を上った大峰牧場跡地からの展望は、東側に開かれ、北アルプス側は、木が伸びてきている。

開 
休 
料 見学は無料
交 豊科ICから車で40分
   JR松川駅から車で20分
駐 無料 周辺 臨時駐車場 約50台
所 長野県北安曇郡池田町
問 0261-62-3131 池田町役場 http://www.ikedamachi.net/
   ※池田町HPでは昨年と今年の写真が掲載されています