山梨・鳴沢　ナナカマド　赤く色づく　富士山御中道　2002.10.05

富士山の北側には富士五湖が点在する。山梨県鳴沢村には、富士スバルラインが走り、5合目まで車で上ることもできる。標高およそ2300mの5合目付近にある御中道は、夏には、可憐な高山植物が花咲く道。今の季節は、ちょうどナナカマド、イタドリなどが紅葉し、見頃を迎えている。ダケカンバは黄色く色づいているが、カラマツの黄葉は、まだほんの始まったばかり。タカネバラは小さな赤い実をつけているところだ。ここでは、シラビソなどの常緑針葉樹と赤や黄に染まる落葉広葉樹が織り成す、色の対比を楽しみたい。9/27に初冠雪のあった富士山だが、台風以降、見上げる山頂に雪は見えない。雪化粧の富士に、山裾の紅葉という構図になるまでは、まだ時間がかかるだろう。一方、南側の静岡県富士宮市には、富士山スカイラインが走り、こちらも新5合目までドライブできる。標高2000〜2400m付近ではナナカマド、ダケカンバ、カエデの仲間などが見頃となってきた。静岡県側のアプローチでは、駿河湾や伊豆半島などの展望が広がる。

山梨県南都留郡鳴沢村