福島・下郷　猿楽台地　那須連峰望む　そば畑　2002.08.21

福島県下郷町は、栃木県との境に位置し、日光街道を北上すると会津若松市に至る。100万年の時が創り出したと言われる、奇岩怪石が立ち並ぶ「塔のへつり」（国の天然記念物）や、雪の季節に特に趣き深い宿場町「大内宿」、会津の奥座敷「湯野上温泉」、「養鱒公園いこいの広場」など観光名所の多い町だ。これからの時季は、標高700m付近、猿楽台地の蕎麦畑が見所となる。台地にはおよそ40haものソバ畑が広がり、可憐な花がちらほら咲き始めたところだ。開花は例年並みで、8月下旬から9月初めにかけて見頃を迎える見込み。ひとつひとつは慎ましやかだが、那須の山並を背景に、見渡す一面、ふんわり白い花の海原となる頃が楽しみだ。9/1には「そばフラワーフェスティバル」も開催される。町内の「大内宿食の館（0241-68-2800　水曜休）」では、予約制で手打そばの体験・試食も可能だ。なお、会津鉄道「湯野上温泉駅」は、全国でも珍しい茅葺きの建物が駅舎。10数年前、駅舎改築の際に、茅葺きの建物を新しく造ったものだ。

福島県南会津郡下郷町