徳島・黒沢湿原 子どもたちも見守る 純白の鷺草 2002.07.27

徳島県池田町、標高およそ550mには、南北約2km、東西100〜300mにわたり、周囲の山裾に入り組むような形で、黒沢(くろぞう)湿原が広がり、”四国の尾瀬”とも呼ばれている。6月の可憐なトキソウから、サギソウ、ヤマトミクリ、ヒメミクリ、キセルアザミ、オオミズゴケなどの貴重な植物、サラサヤンマ、ルリボシヤンマ、オオコオイムシなどの昆虫が見られ、「黒沢湿原植物群落」は県の天然記念物に指定されている。かつて水田にも使われた一帯は、休耕田となり、アシが繁茂し、湿原をとりまく状況も変化しつつあった。そこで、有志が「サギソウを守る会」を発足、現在では近くの小学生も加わり、サギソウの掘り起こしや植えつけ、夏休みには観察や除草と、湿原の一画をサギソウ園として整備中だ。優雅で涼しげなサギソウの花は、今年も多くの人に見守られて、花を咲かせている。自生の花も含め、8月上旬までは楽しめそうだ。なお、付近の森を含む一帯には、たびの尻滝方面に至る1周1時間程の遊歩道や野鳥観察小屋も設置されている。

開 随時
休 無休
料 無料 
交 JR阿波池田駅から車で40分
   井川池田ICからは車で50分
駐 無料 約100台
所 徳島県三好郡池田町
問 0883-72-2111 池田町役場 http://www.awaikeda.jp/