山梨・帯那山　あやめの群落と富士の展望を楽しむ　2002.06.14

山梨県の甲府市、山梨市、牧丘町にまたがる帯那山（おびなやま　標高1422m）は、展望の美しさで知られている山。山頂より少し下った視界の広がる場所が「帯那山の雲海」、雲海越しの富士山を望むビューポイントとして、山梨市八景にも挙げられている。付近は緩やかな草原となり、南アルプス、金峰山などの山々も眺望できる。春は、林道にある千本桜のサクラ並木を抜けて、お花見に来るのもよいだろう。今の季節は、東側斜面を中心に紫色の鮮やかなアヤメが群落を見せる。花はちょうど見頃を迎え、今週末から来週にかけて楽しめそうだ。富士を望む伸びやかな空間に、爽やかな花風景が印象に残る。初秋になれば、マツムシソウやリンドウが咲き乱れ、紅葉の時季もまた楽しみだ。なお、山梨市駅近くの万力公園では、アジサイの花が見頃を迎えている。園内万葉の森では、夕暮れ時にホタルが飛び交い始め、次週には「万葉うたまつり（6/22・23）」や「ホタル観賞会（6/21〜23）」の催しも行われる。

山梨県山梨市