高知・春野 水路のほとり彩る あじさい街道 2002.06.05

高知県春野町は、江戸時代、野中兼山の治水灌漑により、仁淀川の水を引き入れた用水路が、網の目のように張りめぐらされた水の郷。温暖な気候と豊かな水を使い、野菜や果物、花卉栽培の盛んな町だ。今の季節、町内の水路に沿うように植えられた鮮やかなアジサイが、水面に影を落とす。今年は好天が続いているため、いつもより早くピークを越えている。なるべく早めに訪れる方がよいだろう。あじさい街道の花は、昭和50年頃、弘岡下老人クラブの方数名がアジサイ10数本を植えたのが始まり。今では、およそ5km、花数は約1万本にもなる。町と地域とが一体となり、世話を行っている活動だ。町内では2万本のアジサイが咲き乱れる。花いっぱい運動の輪は、アジサイだけに限らず、様々な形で広がりをみせる。役場周辺のナノハナ、森山地区のコスモス畑、ピアステージ前の「菊の森」など、いずれも個人や有志の方が進めているものだ。さらに、清らかな水と緑を大切に思う気持ちは、ホタル保護への条例化にも表れているだろう。

開 随時 ※ただし今年は6/23に、アジサイの刈り込みが行われるので以後は見られない
休 無休
料 無料
備 毎年6月第1日曜 あじさいウォーク
交 JR高知駅から車で30分
駐 開花期のみ 臨時駐車場 弘岡下地区 約20台
所 高知県吾川郡春野町
問 088-894-4387 春野町役場