長野・八千穂高原自然園　ベニバナイチヤクソウ開花　2002.06.01

長野県八千穂村、北八ヶ岳を貫く国道299号線、”メルヘン街道”沿いにある八千穂高原自然園。28haの広大な園内では、シラカバやカラマツ、ミズナラなどの樹林とともに、可憐な山野草が迎えてくれる。トウゴクミツバツツジが終わりを告げる頃、ベニバナイチヤクソウが咲き始める。ついっと伸ばした花茎に、桃色の花をたくさん付ける姿は、どことなく微笑ましい。花はまだ2、3分と咲き始めたばかり。見頃を迎えるのは、6/10頃、シラカバ林の足元に群生する姿は、なかなか見事だ。他に、陽当りのよい場所では、レンゲツツジが開花、クリンソウやスズランも愛らしい花をつけ始めた。こちらも同じ頃に見頃を迎えそうだ。散策には、白樺林を進む「白の小径」、小さな滝や渓流、遊亀湖を巡る「青の小径」、野鳥の声を聞きながら高原の草花を楽しむ「緑の小径」と、30、50、80分のコースが用意されている。爽やかな高原の息吹を感じながら歩いてみたい。なお、メルヘン街道周辺には、岩石園・花木園や、苔と原生林で知られる神秘的な白駒池もある。

長野県南佐久郡八千穂村