愛知・犬山 白く繊細な花 ナンジャモンジャの木 2002.05.02

愛知県犬山市は、春の犬山お城まつり、夏の鵜飼で知られる城下町。市の南部、入鹿池に面した明治村も有名だ。入鹿池から本宮山の麓に向かって歩いて行くと、国の天然記念物に指定されたヒトツバタゴ(別名 ナンジャモンジャ)の自生地がある。高さ10m程の木が7本自生し、白く細かい花が、こんもりと雪を降らせたように咲いている。ヒトツバタゴは、長崎県の対馬、愛知・岐阜県の一部など限られた地域で自生が確認されているモクセイ科の植物。周囲の木々が緑を増す中で、花の白さが際立つ。学名は”雪花”を意味し、和名は複葉でなく一葉のタゴ(トネリコ)に由来する。あまり見かけず、しかも名前がよくわからないことから「なんじゃもんじゃ」と呼ばれるようになったという説もある。花は、5、6分咲きと見頃を迎えているので、今週中に訪れたい。これからのシーズン、市内で自然を訪ねるなら、入鹿池の東側、犬山・八曽自然休養林や東海自然歩道を歩いてみてはいかが。バードウォッチングやキャンプも楽しみな所だ。

開 随時
休 無休
料 無料
交 名鉄犬山駅からバスで20分明治村下車、徒歩30分 
駐 なし
所 愛知県犬山市
問 0568-61-1800 犬山市役所 http://www.city.inuyama.aichi.jp/inuyama/