奈良・長谷寺 石段続く登廊と 7000株の牡丹 2002.04.20

奈良県桜井市にある長谷寺は、およそ1300年の歴史を持つ、真言宗豊山派の総本山。春のサクラに始まり、7000株のボタンや1万株のアジサイ、紅葉、冬ボタンへと続く「花の寺」としても名高い。中でもボタンは、唐の皇妃馬頭夫人の献木にまで遡る程、ゆかりのある花。供花や荘厳花として、1100年前から栽培がされていたと伝えられる。境内には、赤、白、ピンク、黄色、淡い緑色のものまで、およそ150種のボタンがある。現在、開花が始まり、見頃は1週間後位になりそうだ。花の盛りには、石段や釣り灯篭、列柱がリズミカルに続く美しい登廊の左右を、あでやかなボタンが彩ることだろう。同じ頃、境内では、シャクナゲやヤマブキ、ユキヤナギ、ハナミズキなども相次いで咲く。花の寺を心ゆくまで、堪能したい。夕暮れ時、釣り灯篭に明かりがともる頃には一段と風情も増す。長谷寺周辺で名物と言えば草餅。北へ向かった笠地区の笠山荒神社門前には、農家の主婦達が切り盛りする石臼挽きの「笠そば処 荒神の里」があり、こちらもおすすめ。

開 8:30〜17:00 (4/20〜5/12 ぼたん祭り期間 7:00〜18:00)
休 無休
料 大人500円 こども250円
交 近鉄長谷寺駅から徒歩20分
駐 有料 500円
所 奈良県桜井市初瀬
問 0744-47-7001 長谷寺 http://www.hasedera.or.jp/
   0744-48-8410 荒神の里 http://www.mahoroba.ne.jp/~kasa/