秋田・刺巻湿原　北国に　春を知らせる　水芭蕉　2002.04.10

秋田県田沢湖町にある刺巻（さしまき）湿原は、JR田沢湖線と国道46号線が交差する付近にあり、電車の車窓からも国道からも、林間に広がるミズバショウの群落が眺められるポイントだ。一帯には、ほっそりしたハンノキが群生し、その足元に純白のミズバショウが次々と顔を見せている。3haに、6万株のミズバショウは、現在5分咲き、今週末から4/20頃にかけて見頃となるだろう。木道を歩いて行けば、木々の合間に見え隠れする清楚な花が印象的だ。湿原では、ザゼンソウの他、日当りの良い場所では、カタクリの花もちらほら咲き始めている。林の先には、雪を残す秋田駒ヶ岳も見られる。春の訪れが遅い地域だが、隣接する西木村ではカタクリが咲き始め、角館町や中仙町のサクラもつぼみを膨らませ、開花間近。ここのところ寒い日が続いているが、いずれも来週中には見頃を迎えそうだ。「あきた花紀行」として、4町村を巡るバスツアーが組まれる程、周辺は人気のエリア。出かける際には、混雑も覚悟した方がよいだろう。

秋田県田沢湖町