沖縄・西表島　浦内川　崖にちらほら　セイシカの花　2002.03.01

沖縄県竹富町にある西表（いりおもて）島。天然記念物イリオモテヤマネコが生息する島は､エメラルドグリーンの美しい海に囲まれ、星砂の浜、豪快なマリゥドゥの滝（日本の滝百選）などで知られている。90％は国有林と言われる程、緑が生い茂る。豊かな水をたたえた浦内川を遊覧船で遡り、独特の根を伸ばすマングローブの林を抜けると、崖などにセイシカの花が見られる地域に入る。セイシカ（聖紫花）は、直径6〜7cm、薄紫色の花を咲かせるツツジ科の植物。その名前が示すように、すらりとした花姿に気品がある。現在、花はまだ、ほんの2、3輪咲き始めたばかり。例年より開花は遅れ気味で、今のところ、見頃は3/10頃から4月はじめと予想されている。花の盛りには、遊覧船から花まで1m程に近づき見られるが、花を訪ねて支流に向かうなら、カヌー利用のエコツアーもある。セイシカは、石垣島や西表島に自生し、奥地に咲いていたことから”幻の花”と呼ばれたが、石垣島のバンナ公園などでも自生、植栽した花が見られる。

沖縄県八重山郡竹富町