長崎・福島　初崎自然公園　5万本のやぶ椿群生林　2002.02.22

長崎県福島町は、玄界国定公園地域に浮かぶ島。佐賀県伊万里市との間に、福島大橋が架かる。島の北端、約8haの初崎自然公園には、およそ5万本ものヤブツバキが自生する。鮮やかな赤い花は咲き始めたが、今年は花芽がやや少なく、現在2、3分咲き。見頃は「つばき祭り」のある3月上旬から下旬になりそうだ。初崎灯台に向かう探勝路は、すっぽり緑の原生林につつまれ、シーズン後半にはツバキの赤い花を敷きつめたようになるのだが、今年はそこまでいかないかもしれない。原生林の先には、海中に建つ白い灯台が見える。島内では、海へ向かう斜面に棚田が作られ、西側には「日本の棚田百選」土谷（どや）地区がある。今は野焼きで黒い棚田だが、4月には水が張られ、ゴールデンウィークの頃には、田植えが行われる。棚田に映りこむ夕日が美しい時期だ。6月に青々とした田んぼは、8/10頃には黄金色となり、8/20頃には刈り取りされる。米の収穫が早いため、棚田を写すなら時期を逃さないようにしたい。

長崎県北松浦郡福島町