徳島・牟岐　大島内湾に巨大なサンゴのツリー　2001.11.30

徳島県の牟岐町（むぎちょう）沖合いに浮かぶ無人島の大島は、磯釣りのメッカ。一方、周辺の海中公園は、ダイバーにとっても魅力的な場所だ。牟岐大島の湾内では、ハマサンゴの一種、フカアナハマサンゴと見られる高さ10mの巨大なサンゴの群体が注目を集めている。「クラブ　ノア　むぎ」のチーフインストラクタ奥野喜信さんは、現段階、本州で確認されている中では、最大級、最北限とも言われ、貴重な存在と話す。サンゴは、海水にそそぎ込む光によっては、緑っぽく見えるため、ダイバー仲間では、クリスマスツリーやお城のようだと親しまれている。牟岐海域は、黒潮の分流の影響もあり、温帯、亜熱帯の魚が混在する。サンゴの群体内部は、空洞で迷路状になり、イシダイ、ルリハタ、コクハンアラやイセエビの仲間などが出入りする。周辺ではクロホシイシモチ、ネンブツダイ、ソラスズメダイ、マツバスズメダイなどの群れや、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、さらにクリスマスツリーワームと呼ばれるカラフルなイバラカンザシも見られる。

徳島県海部郡牟岐町