愛知・渥美　深夜のイルミネーション　電照菊栽培　2001.11.28

愛知県渥美半島の渥美町、赤羽根町、田原町は電照菊栽培が盛んな所。3地区統合の「JA愛知みなみ」は、日本一の生産を誇る。電照菊とは、主に秋菊が用いられ、日の長さが短くなると花芽をつける性質を利用し、人工的に明かりをあてて、開花時期を調整するキク。このため、深夜23:00頃から4時間程白熱電球の明かりがこうこうと灯る温室が、国道42号線周辺など太平洋側を中心に随所に出現する。渥美町では日出（ひい）地区や和地地区に多い。この景色を眺めるには、伊良湖ビューホテルの駐車場など、小高い場所がよいだろう。キクは、9割が白菊で儀式用。9〜11月多く栽培しているのは”精興の誠”という品種だ。温室は、いわゆるかまぼこ型のビニールハウスではなく、硬質な素材で構築し、中には明かりだけでなく、潅水もコンピュータ制御、自宅のパソコンで操作する最新システムを導入している所もある。電照菊栽培のサイクルは約3ヶ月、他の方法と併せ、栽培調整を周年で取り組むケースも増えている。

愛知県渥美郡渥美町