静岡・富士川河川敷　秋の風物詩　桜エビの絨毯　2001.11.20

静岡県の由比町（ゆいちょう）は、サクラエビの水揚げ高日本一を誇る町。エビ漁は、春期と秋期の年2回。今の季節には、町内の他、隣の蒲原町にある富士川の河川敷、富士川緑地公園を利用し、サクラエビの素干しが行われる。白く雪化粧した富士山を背景に、まるでピンクの花畑かと思われる眺めは、圧巻だ。しかし、この景色も、漁の有無、天候に左右される。エビは昼間は水深300m付近に潜り、夜に浅い所に上がってくるため、漁は夜間に行われる。荒天の日、セリのない日曜や祝日の前夜に船は出さないし、翌日に天気が悪く乾かないと予想される場合にも、船は出ない。毎日、気象情報を取り寄せ、漁をするか否か、対索員が合議する体制だ。地元由比町では、生桜エビなどの販売店、桜えび料理店があり、宅配便で、素干し100g1000円、釜揚げ270g900円など取り寄せも可能（由比町桜海老商工業協同組合）。また、県内立ち食いそば・うどんのチェーン店「スマル亭」の、桜えび天ぷらうどん・そば400円もおすすめ。

静岡県蒲原郡蒲原町（天日干し風景）