福井・武生 城福寺庭園のヒイラギと たけふ菊人形 2001.11.09

福井県の武生市(たけふし)は、その昔、紫式部が父の赴任に伴い、住んでいた土地。城下町として栄え、越前打刃物やタンスなど伝統産業が今も残る。小丸城跡の南に位置する「城福寺庭園」には、樹齢400年と言われるヒイラギの古木があり、ほのかな香りを持つ白い花が咲いている。花は満開を迎えたところ。散りかかっているので、なるべく早めに訪れた方がよいだろう。庭園は元禄時代に造られ、”借景築山式蓬莱枯山水庭園(しゃくけいつきやましきほうらいかれさんすいていえん)と呼ばれる様式。青々とした苔が起伏を持ち、波を表している。白いヒイラギの花が散ると、一足早く雪が降ったようで、これもまた趣深い。ヒイラギの葉と言えば、ギザギザの葉を思い浮かべるが、年数が経つと葉は丸くなってしまうのが特徴だ。市内では、今年50回目の「たけふ菊人形」も11/11まで開催中。武生市は、食用菊の産地であり、市の施設「万葉菊花園」もある。菊ソフトクリーム(250円)や菊の漬物などキクを使った食材の製品化も盛んだ。

開 9:30頃〜17:00頃 城福寺庭園
休 12〜3月休園 城福寺庭園
料 大人300円 こども200円 城福寺庭園
交 JR武生駅バスで約20分越前の里または農協前下車徒歩5分
   武生ICから車で15分  
駐 約10台 城福寺庭園
所 福井県武生市
問 0778-27-1773 城福寺
   0778-22-3000 武生市役所 http://www.city.takefu.fukui.jp/index.html